上町台地の風景や人々を題材にした写真に、毎年春、賞を贈る写真賞「夕陽丘うえまち写真コンテスト」。
今月から、「第18回」の受賞者をご紹介します。
2024年4月から2025年5月までの応募者の中から、受賞された方々の作品をご鑑賞ください。

上町台地パンフ賞
『晩秋の池』
中所輝籌
撮影時のエピソード
鳥が飛び立つのを待って写す。
審査員評
江口保夫(フォトキョイ):茶臼山南の池ですね。
私も一心寺に行くときは必ずここを通ります。
きれいな噴水の向こうに渋い紅葉…。
素敵な雰囲気をきちんとまとめられた切り取り写真。
そこに飛び立つ鳥を見事に右隅にキャッチ、ただそれだけでなく左奥にさりげなくアオサギが佇む…。
完成された一枚です。
清水ミサコ(ラメカカメラ堂):絵本の1ページのような題材と色調ですね。
この1枚の中に今まで培ってきた技術や工夫、自分のイメージを実現する場所の探索と足を運ぶこまめさ、シャッターチャンスを待つ忍耐が感じられます。
上下逆さまにしても綺麗なのですよ、この作品。
田中一泉(日本写真映像専門学校):水飛沫の形や紅葉の配置など構図が素晴らしい作品です。
しかし、私が目を引いたのは鳥のぶれ加減です。
素晴らし写真の条件にピントを合わせる技術があります。
しかし、ピントは合わせるだけが正解ではありません。
ブレることで写真に動きが出てくるからです。
本作はそのような効果を使いこなされた秀作です。
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