ライター・編集者
松本 正行
(例文)皆さまのお役に立てるよう頑張らせていただきます。
最近、目につくようになった「させていただく」という表現。筆者の周りでも「とくに何も思わない」「とても丁寧」など肯定的に思う人が多い一方、失礼に感じる人もいます。
文化庁の「敬語の指針」では、「させていただく」が使えるのは、
①相手側や第三者の許可を受けて行う場合
②そのことで自分が恩恵を受けるという事実や気持ちがある場合
の両方を満たしているときなので、「頑張らせていただく」はやはりおかしな表現といえるでしょう。
(修正)皆さまのお役に立てるよう頑張ります。
これで十分で、「提案させていただいた」も「ご提案した」に、「ご連絡させていただきます」も「ご連絡いたします」にすれば問題なし。結婚報告で「結婚させていただく」なんて「結婚する」じゃないとおかしいですよね(誰が許可したんだ?)。「させていただく」は相手の許可を求めるシチュエーションで使うのが基本。そう覚えておいてください。
筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。