算数、数学、理科を解くのに、知ってるとちょっと得するコツや心構えを、数学・理科・英語の指導に定評のあるKSP理数学院の鍵本聡先生にお聞きするコーナーです。
●子どもの成績が上がらなくて困っています
お子さんの成績が上がらないと、どうしても悩んでしまいますよね。他のお子さんがスイスイといい成績を取っているのを見たり聞いたりして焦ってしまう気持ちもわかります。
学校という場所は、得てして生徒を競争させたがる傾向にあります。そうすることで実際に生徒の実力が上がるという面もあるので、一概にそれが間違っているわけではないのでしょうが、競争している本人よりも保護者のほうが悩んだり焦ったりすることもよくあることです。
●ではどうすればいいのでしょう?
一つ言えることは、定期試験や模擬試験の点数であまり一喜一憂しないことです。もちろん正解に至らなかった問題の見直しは重要ですが、点数だけを見て判断するのは危険です。
確かに周りには良い点数を取っているお子さんがたくさんいるかもしれません。でも、それを気にしだすと悩みは一気に増大します。実は点数をあげる近道は、テストで間違えた・点が取れなかった問題を徹底的に見直すことです。そのことに気づけば、気持ちも楽になりますし、成績も思ったより簡単に伸びるものです。
逆にほかのお子さんと比べて「○○さんは○点だったのに、あなたはどうして○点しかとれないの?」という発言が、最悪な結果を生みます。試験の点数を他人と比べることほど、やる気をそこねてしまうことはないのです。
成績が上がらない原因の多くは点数で一喜一憂することです。これさえ注意すれば、意外と点数はスラスラ伸びることが多いものです。
●まずは具体的にどんなことを考えたらいいのですか?
お子さんの現状、将来の夢、親御さんから見てどんなお子さんになってほしいか、そういうビジョンをまずは確認していきましょう。中学生の場合、そういうビジョンがまだ確立されてないことも多いですが、ともかくそういう大きな目で点数を捉えることから始めるのが得策です。
それに向かって一つずつ地道に進んでいく、という意味での学校の試験になってくるわけです。つまり、しっかり勉強して、試験でできなかったことをできるように復習していくという作業になります。そのために必要なのは、やはり一つひとつ問題を解決していくことなのではないでしょうか。
1223KSP理数学院では、そうしたご相談も無料で受けています。よろしければいつでもご連絡お待ちしています。いろいろな問題を解決しながら、この文章を読んでらっしゃるすべてのお子さんが学力をつけていかれますよう、お祈りしています。
▽1223KSP 理数学院(旧KSP理数学院)=東成区東小橋3‐1‐15NKBビル3階、電話06・4981・5292
鍵本聡先生(1223KSP 理数学院代表) 京都大理学部・奈良先端大卒、数学教育のエキスパート。「計算力を強くする」シリーズや「16歳の教科書」など、著書は国内外で40冊に上る。
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