今年は阪神大震災から30年、能登半島震災から1年。あべのハルカス近鉄本店では『防災WEEKS「もしも」に備えよう!』を開催中です。
タワー館7階街ステーションでは1月11日(土)・12日(日)の2日間、縁活CSRボランティアと縁活事務局による『阪神・淡路大震災発生直後と現在の写真展示「次世代へTSUNAGU写真展」』が開催されています。
このプログラムは震災の語り部活動を行っておられる米山未来(こめやまみく)さんのお話を聞いた学生さんたちが企画する写真展です。神戸の「人と防災未来センター」や西宮市に提供いただいた震災直後の写真と同じ場所の今を撮影、30年の月日の流れとともに、学生さんたちの想いを含め展示しています。
本日、会場におられた学生さんは二人。
同志社大学政策学部3年 山野莉那さん。「阪神淡路大震災は私が生まれる10年前のことで、今回の企画で初めて向き合いました。現代の写真は何もなかったかのような日常の風景。一方で当時の写真からは、信じられないような被害やそこにいた人々が見えました。写真の変化からこの30年間の復興の道のりに思いをはせ、語り継いでいきたいです。」
神戸学院大学総合リハビリテーション部1年 前田理恵さん。「今回の企画を通して、震災というのは、今まであった生活そのものが目の前で一瞬にして壊され、その人、その街地震も壊されるとても残酷な事であると同時に、日頃の備えや地域共同で救われる命がある事も写真を通して感じられました。」
写真を通して当時の過酷な状況に思いを馳せる若い人たちの真摯な姿勢が素敵でした。私たちみんなが過去に震災という災害があり、その記憶と教訓を伝えていくことの重要性を認識させられる会場です。ぜひタワー館7階街ステーションへ足をお運びいただきたいと思います。
また、2階ウエルカムガレリアでは1月11日(土)~13日(月・祝)まで、「防災関連グッズの提案・販売」や阿倍野防災センター「あべのタスカルARダウンロードキャンペーン」なども行われています。あべのハルカス各階でのグッズ販売などは1月21日(火)まで行われています。
「縁活」は、市民活動団体やボランティア・地域の方々・百貨店・そしてお客さまが一緒になって、日々の暮らしや社会をちょっとよくする活動を、楽しみながら継続して行っていくプロジェクトです。2013年6月13日の「あべのハルカス近鉄本店タワー館」オープンと同時に、本格的な活動が始まった国内百貨店初のチャレンジプログラムです。現在およそ300の市民活動団体と、およそ150名のボランティアが集まり、あべのハルカス近鉄本店の街ステーションを中心に、活動を始めています。
その活動内容を通じ、参加される方々同士の新しい繋がりが生まれ、今までできなかったような新しい取り組みへのチャレンジが始まりつつあります。あべのハルカス「街ステーション」だけでなく、阿倍野・天王寺地域全体に新しい賑わいが生み出されるような取り組みを目指しています。