大正期、美人画で一世を風靡した竹久夢二。現在、ハルカス美術館で開催されている夢二展は、絵画だけでなく版画や屏風絵、ブックデザイン、挿絵、日用品のデザインなど、普段あまり見られない夢二の作品も堪能することができます。まさにマルチクリエーターの先駆けで、その豊かな才能で多くの人々の心をひきつけたのでした。
目玉はなんといっても、存在が知られながら80年間も行方がわからなかったといわれる『アマリリス』でしょう。夢二式美人の典型ですが、夢二の描いた油彩は30点ほどしかないため、非常に貴重。他にも『西海岸の裸婦』など13点もの油彩画がそろっているという点でも、「画期的」といえるかもしれません。生誕140年の記念の年に開かれる、大回顧展を存分にご堪能ください。
・あべのハルカス美術館
・~年3月16日(日)
・休館日なし
・大人1700円
『アマリリス』1919年 夢二郷土美術館像