現在、漂泊の仏師・円空の展覧会がハルカス美術館で開催されています。
円空は江戸時代前期の修験僧で、北は北海道から南は愛媛まで旅をしながら、素朴で味わい深い、それでいてパワーを感じる仏さまを各地に残していきました。大規模な展覧会は10年ぶりとのことで、今回は約160体を展示。現在確認されているのは5400体あまりで、円空自身は12万体を目指したともいわれています。
円空仏といえば「粗削り」というイメージが強いでしょうが、初期の仏さまはしっかりと彫られているのに驚かされるでしょう。また、人々に撫でられ、ツルツルになった仏さまもあり、いかに円空物が愛されていたのかがわかります。有名な「両面宿儺座像」や「観音三十三応現身立像」(ともに岐阜県・千光寺蔵)など見どころがいっぱい。
場所 あべのハルカス美術館
会期 ~4月7日(日)
料金 一般1800円
#あべのハルカス美術館 #円空
両面宿儺座像(岐阜県・千光寺蔵)