今年の「中秋の名月(旧暦8月15日)」の日である9月17日(火)、住吉大社の特殊神事である「観月祭」がおこなわれました。
まず、奉告祭神事と全国から募った短歌・俳句献詠作品の表彰が第一本宮で本殿祭としておこなわれ、続いて豊臣秀吉の妻淀君(よどぎみ)奉納と伝えられている「反橋(そりはし・通称 太鼓橋)」前へ移動。この橋は川端康成の作品「反橋」で世界的に有名になりました。今日は反橋もライトアップされています。
名月が上っていく中、反橋上では献詠作品入選歌を神職が披講(ひこう)、読み上げがおこなわれます。
終了すると次に住吉踊。子供たちが元気に踊ります。
最後に天王寺楽所雅亮会の方々による「舞楽」の奉納。演題は「振鉾(えんぶ)」「萬歳楽」「登天楽」「長慶子」と続きます。名月が高く上る中、幻想的な雰囲気に観衆一同飲み込まれていました。
古来、遣唐使によって伝えられた「観月祭」。明治期以降途絶えていたこのお祭りは昭和22年に再興されたのだそうです。これからもこの名月に照らされた幻想的な観月祭が続いていってほしいと思います。
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