「暑い!」というよりも「蒸すねぇ」と言いたくなる5月の末。「うえまち寄席」に足をお運びいただき感謝申し上げます。今回は佐ん吉さんが2席、ちょうばさんさんが1席の構成でした。
まず、佐ん吉さんの「うなぎ屋」。うなぎをさばく技量がない主人、手から抜けていくうなぎを追いかけて…。手の動きだけでうなぎがいるみたいに見せるところは、さすが噺家さんですね。一方のちょうばさんは「貧乏神」、ご存じ枝雀師の十八番です。これを聞くと「かたいちべたい」という言葉が耳から離れないんですよ(笑)。ちょうばさんが見せる貧乏臭さも秀逸でした。そしてトリは佐ん吉さんの「雉子政談」、落語好きでも聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか(記者も初めてです)。小泉八雲の話をアレンジしたもので、最初は笑いが多いものの後半になると一転、怪異ものに。本当に珍しいので、しっかり磨いて十八番にしてみらいたいですね。
次の42回目は「8月12日土曜日」に開催します。「開場13:30 開演14:00」で、今回と同じ「一心寺南会所」で。どうかお運びください。