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大阪歴史博物館で開催中の特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展は、巴水の大規模な展覧会としては10年ぶりとなります。
季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた巴水は、大正から昭和にかけ、浮世絵が過去のものになりつつあり時代に、版元とともに「新版画」の分野を立ち上げ確立させました。近代化の波が押し寄せる時代に、四季折々の風景を描き、人々を魅了したのです。
今回の展覧会では代表作の「芝増上寺」「馬込の月」のほか、大阪を描いた作品も多数展示されています。「大坂宗右衛門町の夕」(昭和8年作)などを見れば、何だか心が温かくなるから不思議です。展示作品数は約170。きっとみなさんが知る風景も見つかるでしょう。
なお、かのステーブ・ジョブズが巴水の作品を愛したことはよく知られています。関連する資料も展示されているのでぜひご覧ください。
展示会の詳細はこちらから。なお、チケットプレゼントあります!
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芝増上寺(渡邊木版美術画舗 蔵)
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陸奥三嶌河(渡邊木版美術画舗 蔵)