趣味に、生涯学習に、さまざまに利用できる阿倍野市民学習センター。
近々開催されるイベントや、申込開始情報をご紹介します。

●天理大学連携講座 人文学へのいざない
第4回 社会福祉とボランティア活動
6/14 土曜 13:30~15:30
60人(多数抽選) 無料

天理大学連携講座 人文学へのいざない
第5回 奈良町の町屋―人の営みが歴史と建物をつくる
6/21 土曜 13:30~15:30
60人(多数抽選) 無料

天理大学連携講座 人文学へのいざない
第6回 関西弁の今 ―若者の否定形式「~ヤン」を中心にー
6/28 土曜 13:30~15:30
60人(多数抽選) 無料

<コラム>「AI」
うえまち新聞webをご覧のみなさま、こんにちは。
阿倍野市民学習センター、能崎です。
先日友人が、「AIのチャットサービスで遊ぶと面白いよ」とLINEを送ってきました。職場の同僚から打ち明けられた悩みをAIに相談してみたら、「全く誤りのない文章」で、瞬時に答えてくれたのだそうです。さらに自分の子どもの頃の写真をアップロードして「この子の〇〇年後は?」と質問してみたら「どこか芯の強さを感じさせるまなざしのまま、周囲に安心感を与える大人になっています」と、まるで占い師のような調子の文章で返ってきたのだそうです。
「全く誤りのない文章」で、瞬時に鮮やかに反応してくれるAI。けれど、私たちはすぐにこの鮮やかさにも慣れて、驚きも薄れていくに違いありません。そんな風に技術を進化させ続けた果てにはAIが自我を持つようになる未来が? その未来に自分がいるかどうかはさておき、「なぜこう書くのか」という書き手のブラックボックスの方に、私は飽きずに惹かれ続けています。仕事をする中では(だいたいはメールの文章を作る時ですね)、文章の正しさを探し回ったりしていますが。
2月と3月に「本」を介したコミュニケーションのワークショップを開催しました。テーマは「生」と「死」でした。人間にとって根源的であり、身近でありながらも普段はあまり踏み込まないテーマだったかもしれません。テーマに沿った本を参加者に持ち寄ってもらって、グループに分かれて対話をしてもらいました。どのグループも話が弾んで、そのうちのいくつかは講座の時間を終了後もまだ対話が続いていました。アンケートに「みなさん(参加者)の人生の一端だけでも触れることができた。自分の人生も独りではないんだなと思えた」と書いてくださった方がいました。ここに存在する人生の重さを発すること、感じることこそ、AIに取って代わることのできない我らの強みではないでしょうか。今年度もまた「本」、今回は「古書店」に関するワークショップを企画中です。楽しみにしていてください。
阿倍野市民学習センター 電話06-6634-7951