算数、数学、理科を解くのに、知ってるとちょっと得するコツや心構えを、数学・理科・英語の指導に定評のあるKSP理数学院の鍵本聡先生にお聞きするコーナーです。
●世の中にはいろいろな学習塾がありますが、まずはどんなことから考えていくといいでしょう?
授業が少し進むにつれ、学習塾に通うことを考えるご家庭も多いと思います。でも、世の中には学習塾がたくさんありすぎて、どこに子どもを通わそうか悩んでしまいますね。
まず大切なことは目標をハッキリさせることです。当たり前のことですが、例えば定期試験で良い点数を取るのと入学試験で良い点数を取るのでは、毎日解く問題集も変わってきます。学習塾にも用途によって「使い分け」が必要なのです。
仮に自分の子供が小学校高学年で、算数が苦手だという場合、中学受験バリバリの進学塾に行っても面白くないかもしれません。一方、難関中学校に行きたいので受験指導をしてほしいというのであれば、そういう学習塾を見つける必要があります。
ほかにも、家の近くの小さい塾がいいのか、都会の大きな学習塾がいいのかなど、考えるべき選択肢はいくつかあるので、そういったことを、まずはご家庭で話し合いながら、どんな学習塾に行くかを考える必要があります。
●ではどうやって塾を選ぶといいでしょうか?
最近はどの学習塾もホームページが充実しているので、そういったものを活用して、いくつかの学習塾を比較しながら情報を得るのが得策です。Googleマップなどで「学習塾」と検索すると、家の近所で開業している学習塾がたくさん見つかります。それらの中から一つ一つ見ていくのもいいでしょう。
ただし、学習塾のホームページだけではなかなか実際の雰囲気がわからないことも多いものです。その塾に通っているお友達や保護者の方に、どんな感じなのか聞いてみるのもいいかもしれません。
また、学習塾の多くは、お話をお聞きしたいと連絡すると「ぜひいらしてください」と直接お話をしてくだいますし、教室などを案内してくださるケースもあります。そうやって足を運ぶことで、見えてなかったこともいろいろ見えてくるものです。例えば塾に行くまでの道のりがどんな様子かとか、教室や先生の雰囲気はどんな感じなのか、プリントや問題集はどれぐらい分厚いかなど、やはり生の空気を感じることは重要です。
●学習塾に通いだしてから、うまくいっているかどうかはどう判断すればいいですか?
まずは、最初に立てた 目標が実現できているかどうかを見定めましょう。例えば定期試験で点を取るというのが目標だったのに、点数が取れて いないのなら、その学習塾は合ってなかったと言えるし、逆に点数が取れて いるのなら合っているのでしょう。
もちろん、点数は上がった けど別の理由で楽しくないとか、いろいろあると思うので、そのあたりは総合的にとらえることも必要ですが、いずれにせよ大きな目で見て、最初の目標に到達しているかどうかというのは重要なポイントです。
ちなみにKSP理数学院はどんな学習塾かというと、最初に生徒さんと話し合って、一人一人に的確かつ丁寧に指導いたします。それぞれの生徒 さんの個性を尊重して、詰め 込みはしない方針です。逆に「うちの子供に次の定期試験の算数で絶対満点を取らせてくれ!」というのは正直苦手です。長いスパンで充実した実力を身に着けることを目標としています。無料で、勉強のご相談や学習塾選びのご質問も随時受けておりますので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。
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▽KSP 理数学院=東成区東小橋3‐1‐15NKBビル3階、電話06・4981・5292
鍵本聡先生(KSP 理数学院代表) 京都大理学部・奈良先端大卒、数学教育のエキスパート。「計算力を強くする」シリーズや「16歳の教科書」など、著書は国内外で40冊に上る。