算数、数学、理科を解くのに、知ってるとちょっと得するコツや心構えを、数学・理科・英語の指導に定評のあるKSP理数学院の鍵本聡先生にお聞きするコーナーです。
●春休みも勉強しなくてはいけないのでしょうか?
学年が進行中の夏休みや冬休みと違って、春休みは学年が変わることもあり、何を勉強すればいいのか想像がつかないですよね。学校によっては春休みの宿題がないこともあるでしょうし、中学入試や高校入試が終わったばかりという人もいて、そういう人はまったく勉強する気にもならならず、毎日をダラダラと過ごしてしまいがちです。
後で詳しく説明しますが、どの学年にも共通して言えることは次の2点です。
・教科書が配られたら、とりあえず教科書に目を通す
・小学生は算数と国語、中高生は英語と数学を中心に1年分の復習をする
●小学生は算数と国語を勉強すればいいのですか? 小6で中学受験が終わったばかりで……。
はい、その通りです。小学生の春休みは勉強のメインを算数と国語にすえて、今まで習った内容をおさらいするような問題集を軽く自習することをおススメします。この2つの科目は勉強するのにある程度時間がかかる科目で、春休みは復習する「最後のチャンス」ということもできます。
また、中学受験を終えたばかりの小6のお子さんは、中学以降の全科目の基本が小学校の算数と国語にあると言ってもいいくらいなので、受験で消耗したエネルギーを回復させる一方で、軽い気持ちで算数と国語を勉強する。そうすることで、新しい気持ちで中学校からの勉強に臨むことができるようになります。
●具体的には何をすればいいのでしょうか?
中学受験が終わったばかりなら、小学校の時にやり残した問題集をやったりするのもいいでしょうし、もし中学校の教科書が早めに配られる場合は、それに軽く目を通しておくといいでしょう。習っていない概念を、教科書で先に目を通すことはワクワクする作業です。意外と復習効果もあります。
また小学校で進級する場合も同様ですが、いままでに習った単元を復習することや、次の学年で習うであろう内容を予習することは、とても刺激になりいい効果を生みます。義務感で勉強するのではなく、新しい学年で学習する内容に「胸がワクワクする」ようになればしめたものです。
●中高生は英語と数学がメインなんでしょうか?
そうですね。小学生の場合と同じく、勉強するのにある程度時間がかかる科目が英語と数学であることは間違いありません。この2科目に共通するのは、他の科目以上に、過去に学習した内容を基礎として進んでいく度合いが高いということです。
ただ、「やらされ感満載」で勉強してもなかなかやる気にならないでしょうから、とりあえず1年間の復習になるような問題集などをやってみるといいでしょう。もしくは、新しい学年に習うであろう内容を軽く予習するのがいいと思います。新しい単元に目を通して、さっぱり理解ができないようなら、それまで学習した内容がちゃんと理解できていない可能性が高いので、前に戻ってみたりすることも大切です。
●算数や数学で1年間の復習というと、具体的にはどんなことをするといいですか?
今まで習った内容をおさらいするような問題集を軽く自習することをおススメします。分厚い問題集の場合は、自分で適当に問題を間引きながら、春休みに解けるぐらいの量をやってみるのも一手です。入試が終わったばかりであれば、自分が受験しなかったほかの学校の入試問題にチャレンジするのもいいかもしれません。
もしうまくいかなかったら、ぜひ1223KSP理数学院にご連絡ください。無料で勉強相談もさせていただいています。ぜひ、勉強の面でもいい春休みを過ごされますように!
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鍵本聡先生(1223KSP 理数学院代表) 京都大理学部・奈良先端大卒、数学教育のエキスパート。「計算力を強くする」シリーズや「16歳の教科書」など、著書は国内外で40冊に上る。
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