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大阪墓ものがたり~うえまち編(8) 志摩太郎

Posted on 2026年2月4日2026年2月4日 by うえまちウェブ編集者

住吉区その4 〜 住吉と赤穂義士、ちょっと寄り道「土葬と火葬の話」

 住吉大社本宮域の北側に鎮座する大海(だいかい)神社の北にある小さな門を抜けると、すぐ目の前に聖徳太子が自身の42歳の厄払いのために七堂伽藍を建立したと伝わる「一運寺」があります。   

 夢のお告げで、「住吉の地こそ」となったそうですが、当時、氏子を持たない崇敬(すうけい)神社である住吉社と「奥の天神」とも呼ばれるこの地域の氏神神社「生根(いくね)社」はすでに存在していたはずで、なぜその中間に位置するこの場所に決めたのでしょうか。神仏習合(しんぶつしゅうごう)はまだまだ先のことですから、仏教推進で蘇我氏、物部氏に絡む何か政治的な意図があったのではないかと疑ってみたくなります。

 さて、ここ「一運寺」には江戸元禄期の吉良邸討ち入り「忠臣蔵」で有名な赤穂義士、大石内蔵助(くらのすけ)・主税(ちから)父子と寺坂吉右衛門の墓があります。中央の墓には元禄16(1703)年2月4日の日付と「忠誠院刃空淨劔居士」の戒名および「大石内蔵介良雄 行年四十有五」の文字が。向かって右側の墓には「刃上樹劔信士」、「大石主税良金」「行年十六歳」、向かって左側の墓には名前だけ「寺坂吉右衛門墓」、と各々刻まれています。主税は満年齢で15歳。今の時代ならまだ中学生だったのですね。寺坂の墓はやはり足軽という低い身分だったので肩書がないということなのでしょうか。

 これらの墓はもともと討ち入りに協力したとされている義商・天野屋利兵衛の菩提寺の「龍海寺」にあった赤穂四十七士の墓が、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で破壊されそうになっていたところ、当時の一運寺のご住職が両端にあった3基を救い出したのだとのことです。

 大阪市内には他に天王寺区の「吉祥(きっしょう)寺」に四十七士と主君・浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の墓、北区の「浄祐(じょうゆう)寺」には赤穂義士である矢頭父子(長助と右衛門七)の墓があります。

 それらはまた後ほど。

 この赤穂義士3基の墓の前に墓誌の刻まれた大きな自然石碑の墓がありました。「近藤道明」という方の墓で、墓誌には元住吉神社禰宜とあります。近藤道明氏は伊予出身の幕末の志士で明治維新後は住吉神社の神職をされた人物。墓誌を書いた大庭発氏も住吉社の旧社家出身の神職。「どちらも明治期に住吉神社の神職を務められた方である」と同社の小出英嗣禰宜に教えていただきました。なかなか歴史を感じさせる貫禄のある墓です。

 ちなみに、「住吉神社」「住吉社」「住吉坐(います)神社」「住吉大社(すみのえのおおやしろ)」など古来の文献にはいろいろな呼称の記載があってややこしいですが、明治維新後「住吉神社」で統一され、「住吉大社(すみよしたいしゃ)」という名に改称されたのは昭和21(1946)年のことでした。

・一運寺 大阪市住吉区住吉2-6-23

 本稿を書いている最中、大分県杵築(きつき)市の自民党市議団が「日本全国で土葬対応可能な墓地を確保・整備するよう国に要望書を提出した」というニュースが飛び込んできました。

 理由は、隣接地域にイスラム教の団体が土地を取得し、大規模な土葬墓地を開設計画していることに賛否両論がある中、自治体の対応では限界があるので国に対応を求めたということのようです。

 このニュースに接して、出雲大社に長くお勤めであった石津神社(堺市)の奥一夫宮司にお聞きした話を思い出しました。

 出雲大社の宮司家は旧来から続く土葬の習慣をいまだに守っていて、専用の墓地があるのだそうです。もちろん神道では神社内に亡骸は持ち込めませんので、大社から離れた場所にあるということなのでしょう。

 ここでは「阿倍野区」に移る前に少し寄り道して、「土葬と火葬」について少し考えてみたいと思います。

大阪墓ものがたり〜うえまち編(7)  志摩太郎
大阪墓ものがたり~うえまち編(1)  志摩太郎
Posted in 大阪墓ものがたり うえまち編Tagged 住吉, 墓, 一運寺, 土葬, 火葬
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