ライター・編集者
松本 正行
(例文)私は山崎さんと親しくしていますが、彼は営業マンとしてとても有能です。
ありふれた文ですよね。文法的には何らおかしくありません。でも、「が、」に注目してください。これ必要でしょうか?
この「が」は接続助詞で、使い方は2つあります。ひとつは「しかし」に置き換えられる逆接、もうひとつは「そして」「だから」などに置き換えられる順接です。順接の「が」は、たいていなくても意味が通じます。むしろ、接続助詞の「が」は逆接イメージが強いので、間違って理解される可能性が高いのです。
(修正)私は山崎さんと親しくしています。彼は営業マンとしてとても有能です。
こう書けばすっきりしませんか。2つに分かれ、それぞれ短い文になったので、読み手の理解も容易になりました。「が、」はなるべく使わず、意味のとおりやすい文章を心がけましょう。
筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。