ライター・編集者
松本 正行
(例文)健康にいいとはわかっていても、納豆は食べれない。
すぐに「おかしい」と思った読者も多いことでしょう。そう、「ら抜き言葉」です。気になる表現に挙げましたが、「もはや市民権得た」という人もいるくらいで、実際、文化庁の調査でも「ら抜き言葉」を使う人が多数派になっています。
言葉は変化するものですから、「ら抜き」が当たり前になる可能性はあります。ただ、まだ書き言葉で許されるには至っていません。
(修正)健康にいいとはわかっていても、納豆は食べられない。
文法的には「上一段活用」と「下一段活用」の動詞および「来る」の可能表現で「ら」を入れます。大部分を占める「五段活用」動詞では不要で、これが混乱の要因です。
偉そうに書いていますが、私も文法を意識して使い分けているわけではないので、どっちか悩む時があります。そんなときは「○○することができる」(「食べることができる」など)と書く。こうすれば「ら抜き」で恥をかくことはありません。みなさんもぜひ、試してみてください。
筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。