ライター・編集者
松本 正行
(例文)来月の営業会議は、少し早めに開始することにしましょう。
上のような文章のメールをもらったら、あなたは何分早く会議室に行きますか? 10分でしょうか、30分でしょうか。なかには1時間早くという人もいるかもしれません。本連載ではしばしば「明快さ」を取り上げました。今回も明快さがテーマで「数字に置き換えられるところは、可能な限り数字で示す」です。先の文も、次のように直せば混乱は生じません。
(修正)来月の営業会議は30分早めの、10時30分から開始することにしま しょう。
数字は具体性の極致。「明快さ」だけでなく、説得力も高めます。「急成長」ではなく、「3年で売上が2倍」と書けばその会社のすごさがよくわかる。「とても高いビル」と「40階建てのビル」ではまるでインパクトが違います。
「とても」や「すごい」「大きい」「高い」「少し」などが出てきたときは注意しましょう。数字を使った書き直しができないか、検討してみてください。
筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。