ライター・編集者
松本 正行
(例文)小学生の息子の担任の鞄は鮮やかな赤でよく目立つ。
「同じ表現を繰り返さない」は文を書く際のコツのひとつです。繰り返さないことでキリっと引き締まり、リズムもよくなります。この繰り返しでとくに注意したいのが「の」の連続。例文だと3回続けて出てきます。「の」を使う言い回しは便利でつい頼りがちですが、3回では稚拙な感じがぬぐえません。
(修正)小学生の息子の担任が持つ鞄は鮮やかな赤でよく目立つ。
「の」の連続は2回まで。連続3回以上は避けるようにしましょう。3回になりそうなときは省略、あるいは他の言葉への置き換えを考えてください。たとえば、場を示す場合は「~に」や「~にある」に。時を示す場合は「〜における」にするとった具合です。修正文のように動詞の使用も検討してみましょう。
「の」以外にも「が」や「を」も連続を避けるべき言葉。「が」と「を」は一文が長くなる原因になります。「の」と同様、これらも連続3回以上にならないよう注意してください。
筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。