Skip to content

大阪の情報サイト
 うえまち新聞web

  • ホーム
  • まちネタ
  • グルメ
  • くらし
  • イベント
  • 名所案内
  • コラム・シリーズ
  • 過去のうえまち新聞
  • なんでも相談窓口
うえまちweb オフィシャルパートナー
寺子屋うえまちinいちえ

文楽ことはじめ―13段目 近松が描く「義理堅い女」と「決断できない男」

Posted on 2025年9月18日 by うえまちウェブ編集者

ライター・編集者 松本正行

「令和7年爽秋文楽特別公演」がスタートしました。A・B・Cの3部構成で、私はBプロの『心中天網島』を見てきました。『心中天網島』はいわずと知れた近松の代表作のひとつ。実際に合った心中事件をもとに書き下したとされます。ちなみに、網島は藤田美術館があるあたりの地名で、ここにあった大長寺で心中事件は起こりました(現在、大長寺は別の場所に移転)。

妻子のある店の主人が遊女と恋仲になるが、突然、遊女から縁切りを告げられる。そこには、男の女房からの依頼があり……。ところが、遊女が死を覚悟していることを知ると、逆に女房は男に身請けするように勧める。だが、女房は父親に連れ戻され、身請けの金も用意できず、男と遊女は心中する道を選ぶ――そんな話です(写真は道行の場面=画像提供:国立文楽劇場)。

見どころは、女房と遊女が義理立てし合う、その心の動きの妙でしょう。一方、男・紙屋治平はなかなか決断できない。遊女との別れ話に意気消沈し、こたつに入って落ち込む男を見て、女房が嘆くシーンなどは、とくに有名です。そのため、文楽一の「ダメ男」とも評されるのですが、人間国宝・吉田玉男が人形を遣うと、どことなく「かっこよく」見えるのですから不思議ですね。

WEBサイトなどを使って簡単に、あらすじを頭にいれておけば、初心者でも十分楽しむことができます。Cプロで上演される『曽根崎心中』も初心者向きなので、どちらか時間の合うほうを見に行かれることをお勧めします。なお、Aプロの演目は『恋女房染分手綱』と『日高川入相花王』。『日高川入相花王』は有名な安珍・清姫の話です。

●「令和7年爽秋文楽特別公演」(~10月14日)

https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2025/7/

筆者紹介:上町台地上にある高津高校出身。新聞社・出版社勤務を経て、現在、WEBや雑誌等で活躍中。NPO法人「まち・すまいづくり」会員。

義経千本桜 上方文化講座 [ 大阪市立大学 ]

※楽天ブックスでチェック

歌舞伎名作撰 義経千本桜 四の切

※楽天ブックスでチェック

かぶきがわかるねこづくし絵本2 義経千本桜 (講談社の創作絵本) [ 吉田 愛 ]

※楽天ブックスでチェック

Posted in 文楽ことはじめTagged 上町台地, 国立文楽劇場, 文楽
< 前
 UEMACHI web
  • ホーム
  • まちネタ
  • くらし
  • グルメ
  • イベント
  • 名所案内
  • コラム・シリーズ
  • 過去のうえまち新聞
  • なんでも相談窓口
  • プライバシーポリシー
  • 運営団体

Copyright 2023. NPO法人まち・すまいづくり All right reserved.