一条院は刀匠・三条宗近に剣を売ってもらう夢を見、橘道なりを宗近のもとに遣いに出します。しかし、相槌がいないと剣は打てないと訴えますが、帝の申しつけをを断れません。困って伏見稲荷に参り、相槌が見つかるよう祈ります。すると、美少年が声をかけてきました。
童子は剣を打つ準備をして待つように言うと、稲荷山のほうへ消えていきました。
宗近が家で鍛冶の用意を整えて神に祈りを捧げると、稲荷明神が出現し、相槌をつとめて剣を仕上げ、小狐の銘を刻みました。道成に渡すと、雲に飛び乗り、稲荷山へと帰っていきました。