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「上町台地」名所図会第45回 越中井(大阪市中央区)

Posted on 2024年11月27日2024年11月29日 by うえまちウェブ編集者

所在地:大阪市中央区森之宮中央

写真/中原文雄  文/松本正行

越中井(写真上)の越中とは細川越中守忠興を指します。付近に彼の屋敷の台所があったことから、このように名づけられました。『摂津名所図会』に掲載されるなど江戸期は観光地だったようで、大正期までは実際に井戸があったといいます。現在の井戸は戦後になり、地域の住民によって復元されました。

実は、ここは歴史を変えた場所でもあります。

忠興夫人はクリスチャンで有名な細川ガラシャ(玉子)。明智光秀の娘で、絶世の美女としても知られています。関ケ原の戦いの前、家康と一緒に会津征伐に出向いた忠興たち豊臣恩顧の武将を、三成は反家康の陣営に引き入れようとしました。まずは武将の家族を人質に取ろうと考え細川邸を囲んだのですが、ガラシャは家臣に自らを介錯させ、屋敷に火を放つよう命じたのでした。結果、人質作戦は失敗に終わります。

井戸の横には、昭和初期に地元の人たちによって建立された顕彰碑が建ちます。側面には、ガラシャの辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」が刻まれています。近くの聖マリア大聖堂にはガラシャ像(写真下)もあり、堂本印象が手掛けた内陣の絵には彼女の姿が描かれています。上町台地のこの地には、いまもガラシャの記憶が強く刻まれているのです(「聖マリア大聖堂」は本連載第9回で紹介しています)。

中原文雄
1948年生まれ。建築工房日想舎 主宰。NPO法人まち・すまいづくり会員。

松本正行
1965年生まれ。ライター・編集者。NPO法人まち・すまいづくり会員。

#名所図会 #中央区 #戦国時代 #越中井 #細川ガラシャ #聖マリア大聖堂 #上町台地名所百景 #上町台地 

Posted in 「上町台地」 名所図会Tagged 上町台地, 天王寺区, 熊野街道, 熊野詣, 四天王寺七宮
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