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「上町台地」名所図会第51回 朝陽館(大阪市阿倍野区)

Posted on 2025年5月29日2025年5月29日 by うえまちウェブ編集者

所在地:大阪市阿倍野区橋本町6

写真/中原文雄  文/松本正行

よくぞこれだけのものが戦災にも遭わず残ったものだと思います。朝陽館(ちょうようかん。写真上)は正式には「小西朝暘館」と呼ばれ、明治40(1907)年に道修町で薬種商を営む三代目・小西久兵衛によって建てられました。小西家の別邸ではあるのですが、皇族や政府の要人が来阪した際の“迎賓館”の役割を果たすよう設計されたともいわれます。実際、北白川宮や東久邇宮、大隈重信、鈴木貫太郎などが訪れたそうです。

敷地は約1300坪もあり、広い庭は昆虫や野鳥の楽園のようになっています。その庭を囲むように、御殿、新御殿、月見台などが並びます。広間は折上格天井に付書院、床脇を有するなど豪華なつくり。建具や調度品も見事で、写真下のような襖を見ることができます。大正10(1921)年の火災で一部焼失しましたが、昭和7(1932)年に復興。新御殿、月見台などはその際に建てられたものですが、それらを含め多くの建物が国の登録有形文化財に指定されています。

江戸期から続く薬種商を継いだ小西は、いち早く西洋医学に目をつけ滋養強壮剤を開発、大ヒットさせました。その一方で、私費を投じて薬種商子弟の教育に力を入れるなど、教育者としての一面をもちます。女子の商業教育にも力を注ぎ、創設した大阪女子商業学校はいまのあべの翔学高校につながります。忘れてはいけない経済人の一人です。

中原文雄
1948年生まれ。建築工房日想舎 主宰。NPO法人まち・すまいづくり会員。

松本正行
1965年生まれ。ライター・編集者。NPO法人まち・すまいづくり会員。

#名所図会 #大阪市阿倍野区 #小西久兵衛 #朝暘館 #登録有名文化財 #あべの翔学高校 #上町台地  

Posted in 「上町台地」 名所図会Tagged 上町台地, 天王寺区, 熊野街道, 熊野詣, 四天王寺七宮
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