vol.16 上町台地パンフ賞「浪花恋しぐれ」岡本隆雄（第17回夕陽丘うえまち写真コンテスト）

上町台地パンフ賞
「 浪花恋しぐれ」

撮影：岡本隆雄

撮影時のエピソード

レトロな街にぴったりの浴衣姿のおふたり。人物だけカラーで他はモノクロにしてレタッチしました。

審査員評

江口保夫（フォトキョイ）：商店街を浴衣姿の若いカップルが歩く後姿…。これだけでも写真になるのを更に人物だけ色を残し、周りをモノクロにするというテクニックで仕上げた作品。何かしら浪花の雰囲気が感じられます。

清水ミサコ（ラメカカメラ堂）：とても風情のある写真だと思います。そして大変な失礼を承知で申しますが、新しい表現に果敢に挑戦されていることに敬服致します。そのうえで私の願望ですが、カップルだけでなく、赤ちょうちんと生ビールの看板だけはカラフルにして欲しいです（酒好きのワクワク感が）。

田中一泉（日本写真映像専門学校）：写真にはメインとなる被写体と、それを活かす空間やその他といった、主従関係があるとされています。本作もカラーとモノクロに変換し差異をつける事で、一見すると主従関係があるように見えますが、構図が良いので背景も被写体も互いにひきたて合う良い１枚に仕上がっています。