上町台地の風景や人々を題材にした写真に、毎年春、賞を贈る写真賞「夕陽丘うえまち写真コンテスト」。
今月から、「第18回」の受賞者をご紹介します。
2024年4月から2025年5月までの応募者の中から、受賞された方々の作品をご鑑賞ください。

最優秀作品賞・特別賞
『祝 開店』
増永良二
撮影時のエピソード
ずいぶん年季の入った壁面。その足元に並ぶ、色とりどりの花。
いまは昭和? 平成?
審査員評
江口保夫(フォトキョイ):最初にこの写真を拝見したとき、何~?これ~?と思っただけで素通りでしたが、2度目でビックリ!古い家の背面?の前にお祝いの生花が一杯~!?さらには中央にお兄さんの顔が…?よく見ますと本物ではなく花の送り主でしょうか、その方の顔写真~!?何とも不思議な傑作写真です。
清水ミサコ(ラメカカメラ堂):一目見た瞬間に、プフッと笑ってしまいました。理屈を色々並べたてることは可能なのですが、一言で表現すればただ「面白い」に尽きます。この場所を見つけたのはお見事、この構図で撮影されたのはお茶目、このコンテストに応募されたことには感謝です。
田中一泉(日本写真映像専門学校):何気ない街のランドスケープ写真ですが、よく見るとお祝い花がたくさん添えられています。そのお祝い花の中には立札やお花だけではなく、開店した店長?と思われる男性のお顔があります。この1枚は、私たちが日々同じことを繰り返している中にも変化があり、それは誰かにとっては変え難い瞬間であることを示唆しています。また、これらのお祝い花からは贈られた方から贈り先への感情を示すモノであると同時に、贈り先の方が多くに愛される方という事が想像する事ができます。私たち鑑賞者は写真を通じて、当たり前の審美性に気が付く事ができるのです。
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