会期/2024年3月20日(水・祝)-7月7日(日)
会場/京都市京セラ美術館 本館北回廊1階| 本館南回廊1階
20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスムの名称は、1908年、ブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来するそうです。
「絵画は現実を再現する」という、ルネサンス以来の常識を覆し、伝統的な遠近法や陰影法ではなく、幾何学的に平面化して画面を構成する試みで、パリの若い芸術家たちに衝撃を与えました。
本展は、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心とした、日本では約50年ぶりの「キュビスムの大型展覧会」です。約40人の作家によるキュビスム作品約130点を展示。初来日作品が50点以上も含まれる、ファン必見の展覧会です。
●京都展概要●
会期 3/20(水祝)~7/7(日) 10時~18時(入場は17時30分まで)
休館 月曜(4/29と5/6は開館)
会場 京都市京セラ美術館(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124)
アクセス:地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約8分、京阪電車「三条駅」から徒歩約16分
市バス:「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
お問合 075-771-4334(京都市京セラ美術館)
詳細は京都市京セラ美術館HPへ
ポンピドゥーセンターって!?
パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設で、「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター」のこと。当時のジョルジュ・ポンピドゥー大統領の構想により、造形芸術、デザイン、音楽、映画関連の近現代芸術拠点として、1977年に開館しました。リチャード・ロジャース、レンゾ・ピアノ設計の、配管やエスカレーターがむき出しの独特な外観でも有名です。今回、ポンピドゥーセンター内に位置する、キュビスム作品を多く収蔵する国立近代美術館・産業創造センターから、コレクションの一部が来日しています。
鑑賞レポートより
日本で約50年ぶりとなるキュビスムの展覧会が京都市京セラ美術館で開催されています。パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品約100点に加え、日本国内のキュビスムも展示されていて、大規模な展覧会でした。
パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックにより生み出されたキュビスムは、西洋の伝統的な絵画手法に大きな変革をもたらしました。その芸術は広く世界中に広まり、以降の美術史に大きな影響を及ぼします。
キュビズム誕生のきっかけの一つとなったアフリカ彫刻なども展示されており、1900年代初頭のわずか20年程度の期間における、キュビスムの展開を一望できるまたとない機会です。