京都市西京区の松尾大社(まつのおたいしゃ)初の神宝展。古代から残る神像彫刻として国の重要文化財に指定されている御神像や、初公開となる源頼朝や織田信長の古文書といった貴重な史料のほか、酒造り、酒神の歴史にも触れられる展覧会です。
展覧会概要
「松尾大社展 みやこの西の守護神」
会期:(2024) 4/27(土) 〜 6/23(日)
会場: 京都文化博物館 4・3階展示室
時間:10時~18時(金曜~19時30分)※入場は閉館の30分前まで
休館:月曜(4/29、5/6は開館)、5/7
入場料:一般1600円、高大生1000円、小中生500円(すべて税込)
その他の割引サービス、団体料金等は、京都文化博物館HPへ。
松尾大社って?
京都市西京区にある社で、飛鳥時代創建。平安京に都が遷る以前よりこの地に鎮座しています。渡来してきた秦氏が、建立に携わったとされています。秦氏の特技は、酒造りとも言われ、室町時代以降、「日本第一酒造神」として崇められてきたそうです。そのため、現在も、全国の酒造会社などがお参りに訪れています。
見どころ1 平安以前より鎮座する松尾社についてわかる
大山咋神(おおやまくいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神とする古社、松尾社(現松尾大社)では、どのように神が信仰されてきたのかを紐解きます。
また、第1章では洛中洛外図ほか、多くの絵画作品や名所記に登場する松尾社を解説。全国の酒造社との関わりや、造酒神として伝承が成立していく姿を追います。
見どころ2 天下人と松尾社の関わりがわかる
朝廷や、歴代の将軍家、天下人からも篤く崇められた松尾社は、武家に武神としても敬われました。鎌倉幕府の源頼朝、室町幕府の足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉らの朱印状、徳川将軍家からの朱印状や文書を保管する箱など、天下人との関係性がわかる数々の資料がが現存しています。