4月13日(土)から、奈良国立博物館で始まった、生誕1250 年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」を、K記者と、N記者が観賞。レポートをご紹介します。(奈良国立博物館の公式HPはコチラ⇒https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202404_kukai/)
国宝《五智如来坐像》(京都・安祥寺)をゆっくり鑑賞。東南アジア経由の仏像が男前!(K記者)
『かつてない空海展』という標語は館長が東京での事前記者会見でいった言葉の切り取りだそうです。
第一室が理想郷の世界を表現した素晴らしい展示空間になっている、と館長、学芸員から説明がありました。国宝《五智如来坐像》(京都・安祥寺)をそれぞれゆっくり見ることが出来る空間構成が良かったです。重要文化財《両界曼荼羅(血曼荼羅)》(和歌山・金剛峯寺)も明るいところで見ることが出来ました。
インドネシアからたくさんの仏像が来日し、展示されていました。仏教が海のシルクロードを通って東南アジア経由でも伝播してきたことが伝わる展示でした。それらの仏像はとても男前でかっこいい。画像では分かりづらいですが、これほどの小さな仏像でありながら、力強さを感じさせる仏像群にはめったにお目にかかれないと思います。
今夏の展示の目玉、現存最古にして、空海が制作に携わった現存唯一の国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」(京都・神護寺)は素晴らしいです。図録には修復前の写真はありませんが、ショップにて販売している修復記録に、修復前、修復後の写真が載っていました。修復によってこれほど見事に生まれ変わるのか。一見の価値ありです。
声優の斉藤壮馬さんがナビゲーターを務める音声ガイド(650 円、税込)を借りると、解説もさることながら、ご声明を聴きながら仏像仏画を拝観できます。さらに個人に向けた空海のお言葉も聞くことが出来ます。音声ガイドで、貴重な体験となりました。
「ざんまいず」が小学生にも分かりやすく解説!(N記者)
「奈良国立博物館の、可愛い公式キャラクター『ざんまいず』が、随所で小学生にもわかりやすく解説してくれていて、大人でも、大変勉強になりました! いつも、キッズガイドも楽しみにしていますが、今回のガイドにも、『空海さんと密教の旅マップ』など見ていて楽しく、小さいお子さまも、このガイドを手にまわれば、楽しめそうえす。ぜひ訪れたら、大人の方にも手に取ってみてほしいです。小中学生は鑑賞料が無料とのことなので、お子さま連れや、お孫さま連れの方など、小さいお子様連れの方も訪れてみてください」